タリスマン


あらすじ

 

 

プロローグ

物語の主人公は女神のニリチ。父である神の命令により、修行の一環として一週間地上で生活することになりました。

この修行には「地上に住む人間と恋に落ちてはいけない、恋に落ちた場合は天界に戻れなくなる」という約束事があり、

そのことをニリチに伝えるとともに、母のアマルヴァディは「タリスマン(お守り)」をニリチに持たせ、

お供に神ヴァイユを付けて地上に送り出しました。

 

 

第一幕

下界に降りたニリティ、そこは北インドの地域でした。

その地域の藩主ヌレディンは、王アクダルの娘ダマヤンティと婚約しているものの、結婚に気が進まない様子です。

気分転換のため旅に出たヌレディンは、途中で道に迷ってしまいます。そこで偶然ニリティに出会います。

その美しさにニリティは心を奪われ、思わず抱きしめようとします。

しかしお供で付いてきていた風の神ヴァイユが風を起こし、おかげで逃げることができました。

しかし、母からもらった大切なタリスマンを落とし落とし、ヌレディンに拾われてしまいます。

 

 

第二幕

王アクダルの宮殿。ヌレディンとダマヤンティの結婚の宴の準備がされています。

諸藩の王、地域の権力者、バヤデール達が揃い、踊りが披露されていきます。

その後、人々が晩餐の場へ移動するものの、ヌレディンは一人その場に残り、ニリチへ思いを馳せます。

そこへ、バラの精に姿を変えたニリチが目の前に現れ、落としたタリスマンを返してほしいとお願いします。

しかしヌレディンは、タリスマンを返してしまうと今後一切ニリチに会えなくなってしまうと考え、その頼みを断ります。

ニリチが気を落とし、その場を去るとヌレディンの元に王アクダルとダマヤンティがやってきます。

そして、皆の前で夫婦の契りを交わすよう伝えます。

 

しかし、ニリチに心を奪われているヌレディンは「他の女性を愛してしまったので、結婚できない」と告白し、

それを聞いた婚約者のダマヤンティはショックのあまり、気絶してしまいます。

アクダルは憤り、ヌレディンに対して剣を振りかざします。

双方の兵士達が加勢し、乱闘が大きくなってきたその時、突然火柱が上がり、争いどころではなくなりました。

「ヌレディンが殺されてしまうと、タリスマンを取り戻すことができない」と考えたヴァイユが、魔術を使い、地面から火柱を出し争いを止めたのです。

 

この一連の様子を見ていたニリチは、ヌレディンの熱い想いにだんだんと心を動かされていきます。

 

 

第三幕

王の宮殿からの帰路、ヌレディンは僧正と女奴隷に出会います。ヌレディンはその奴隷がニリチであることに気付きます。

ヌレディンはヴァイユ扮する僧正を酒に酔わせ、その間にニリチをさらってしまいます。

 

連れ去られたニリチは、そのような行動をとったヌレディンを非難するとともに、タリスマンを返すように再度お願いをします。

しかしヌレディンは頑として受け入れず、ニリチに地上に残って妻になってくれるように頼みます。

ニリチは自分の望みが受け入れられない悲しみから、短剣で自ら命を断とうとします。ヌレディンがそれを止め、間一髪で命は助かるものの、ニリチの態度に絶望します。

そして問題の種となったタリスマンを「こんなものがなかったら!」と地面に投げつけます。

 

タリスマンを取り戻したニリチは天界へ帰ろうとしますが、ヌレディンの目に浮かぶ涙に激しく心を揺さぶられます。

そして、ついにニリチは天界での生活ではなくヌレディンと一緒にいることを選びます。

持ち主を失ったタリスマンだけが天界へと帰っていきました。


 

役柄・登場人物一覧

 

ニリチ
ヌレディン
アマルヴァディ(ニリチの母)
ヴァイユ
アクダル(王)
ダマヤンディ(アクダルの娘)
僧正
女奴隷

・参照サイト:スタジオマーティ