背中を美しく見せよう!バレエのための肩甲骨の動かし方とは?

バレエで背中を強調して踊るとき、ついつい足先や背筋のみに意識が集中しがちですが、実は背中をキレイに見せるためには”肩甲骨”の動かし方が重要なのです。そこで今回は肩甲骨に注目し、背中を美しく見せるための動かし方についてご紹介します。

 

なぜ「肩甲骨」なの?

みなさんがバレエを踊る際、主に足先に集中してしまい、肩が上がってしまう…なんてことが多々あると思います。その際に、肩が上がらないように「肩を下に押し込む」のは、肩や腕に負担がかかってしまうため、避けるべき動作でしょう。そこで、肩・腕・鎖骨とつながっている肩甲骨の動きが重要となってくるのです。

 

また、肩甲骨は「筋肉のみで支えられている」骨になります。肩甲骨を支える筋肉が固まってしまうと、肩甲骨が動かなくなり、さらには腕や肩の動きにも影響が出てきてしまいます。日常生活でスマホやPCを使う際に背中が丸まってしまっている…なんてこともありますので、まずは肩甲骨周りをほぐすストレッチをおこなってからレッスンを始めることをおすすめします。

 

ストレッチとレッスンでの肩甲骨の動かし方

ストレッチの方法

まずは、背中を丸めて両肩の肩甲骨を背骨から離していきます。その後、肩甲骨同士をくっつけるイメージで、背骨に近づけていきます。このとき、できるだけ体を反らし、お腹を出さないことを意識してみてください。

レッスンの方法

レッスン中に意識しておくことは

・肩や肩甲骨を”下げる”のではなく、背骨から離して安定させる

・腕を上げるときは背中を広くしながら持ち上げる

の2つです。

 

肩甲骨と腕はつながっている、ということをイメージしながら動かすと、実際に体でつながりを感じることができます。上半身が安定し、体も引き上げやすくなりますよ。

 

常に肩甲骨を意識して!基本の腕のポジションの練習方法

肩甲骨のストレッチ、レッスンで意識することが分かったら、実際の腕の動きに取り入れてみましょう。

①アンバー

両腕を下におろしている状態。爪先は太腿あたりに位置させ、そこから腕を使って丸みを作っている形にする。

②アンナバン

アンバーの状態をキープしながら、腕をそのまま胸元に移動させるイメージ。

③アンオー

自分の頭の上で、腕を使って大きな円を描くイメージ。

④アラスゴン

足や体を横に広げるポジション。腕は横に大きく広げる。

 

その他の腕のポジションの詳しい解説や、動画を見ながら練習したいという方はこちらのYouTubeチャンネルでご確認ください。

腕のポジションの練習方法

一つ一つのポジションをキープすると、そこまで難しくないように感じるかもしれませんが、バレエは「ダンス」なので、必ず動きになります。バレエでは腕の動きを「ホールドブラ」と呼ぶのですが、このホールドブラを美しく見せるための動きが難しいのです。

 

ホールドぶらの基本の腕の動きは、アンバーからアンナバン、アンオー、アラスゴン、そして最後にアンバーに戻る流れになります。この動きを美しく見せるためのコツは、「腕の曲げ好きには注意すること」と「手を伸ばすときは自分の腕を長く見せるように意識すること」です。この腕の動きを意識しておくのに重要なのが、肩まわり、つまり肩甲骨の動きになるのです。

 

日頃の練習の成果をチャンスにしてみませんか?

日頃のストレッチや練習を積み重ねていくと、日々上達していきます。

バレエを趣味や日頃の運動として楽しむのももちろん良いのですが、「芸術」として高みを目指したい、という考えの方がいらっしゃったら、ぜひオーディションなどで日頃の成果をアピールし、活躍のチャンスを掴み取ってみてください。

 

詳しいオーディション情報などは、こちらでご確認できます。